「美しのガラス・・・」展、作品「水」追加展示のお知らせ! |
オープニング時に合わせて展示するのが間に合わなかった、「水」がようやく、無事に展示された。
各辺が約40cmと、かなり大型のひし形の皿は、関係者一同ぜひとも展示したい!と希望が一致したものの、ただでさえ狭い美術館、限られた展示スペースの中で、実のところ置ける場所がない。壁掛けが最も好ましいはずだが、歴史ある美術館ではそもそも、あいている壁がない。いや、そもそも裏側に穴も留め具もないガラスの大皿をどうやって固定するのか・・・あれこれと試行錯誤の末に落ち着いたのが、琴や三味線などの日本の楽器類と、季節の柄の着物が展示されている第8室。その着物の間に専用の台を用意し置くことになった。
ここには、小西潮さんによる、八王子城の「ヴェネツィアン・グラスの壺」の再現品が展示され、お二人の制作風景の映像が流れているが、作品は単体でちょっと寂しかったのが、連れができて、ちょうどよい感じ。
所蔵品保護のため、着物のケースは通常、照明がついていないが、人が近づくとライティングが反応するようになっているので、どうぞ近寄ってじっくりと、ご覧いただきたい。
この作品は、入り口に近い踊り場に展示されている壺「祈り」とともに、今年1月24日から3月22日、東京の智美術館で行われた「菊池寛実賞 工芸の現在」展に、展示されたもので、その際は、ひし形皿4枚と、壺6つという大掛かりなインスタレーションになった。
「風ー火」、「風ー地」、「風ー水」、「風ー空」
「祈り」(地・水・火・風・空・祈)
の中から今回は、壺はその中心である「祈」と、ひし形の皿は「水」を選んで、組み合わせずにあえてそれぞれ単独で展示。迫力あるインスタレーションとはまた違って、それぞれの「地」の美しさを楽しんでいただけるのではないかと思う。
美しのガラス 江波冨士子・小西潮作品 伝統と創造
ヴェネツィア、国立東洋美術館
(カ・ペーザロ内)
11月29日まで
Delizie di vetro. Le opere di Enami e Konishi tradizione e creatività
Museo d’Arte Orientale di Venezia
Ca’ Pesaro S. Croce 2076
19 set - 29 nov 2015
27 ott 2015
和光さんもお待ちかねなのでしょうね、お忙しい日々かと思いますが、どうぞお体には気をつけてお過ごしください。月末に、お待ちしております!