ずいぶんと久しぶりに訪ねた
アッレ・テスティエーレ。小さなお店なので、夜はもちろんお昼も予約なしではなかなか難しいから、ついつい行きそびれていた。満を持して(大げさ?)ようやくテーブルにつくことができたのは昨年11月。でも、11月に入ってから行けたのは、むしろラッキーだったかもしれない。
比較的過ごしやすい夏のあと、9月10月と暖かいままで一向に気温が下がらずにいた昨年、本来ならば10月に期待されるものが、全く出回らなかった。ヴェネツィアで「モエケ(moeche)」とよばれる、脱皮直後のカニ、通常であれば春先の4月初めごろと、秋に少し、味わうことのできる「旬」の味。
それが10月末からようやく秋冬の気配を見せ、11月に入ってからちらほらと市場に出回るようになっていた。
・・・というわけで、まずは有無を言わさず、そのモエケから。
続く : ・・・