第14回建築ビエンナーレ〜17・これも「床」 |
なかなか興味深い展示だったジャルディーニ会場の中央館。
15のセクションのうち、「床」のコーナーにこんなすてきなものが展示されていた。
ローマ時代の床モザイク。
メモを取ったはずが見当たらず(涙)、詳細不明だがおそらく紀元後2-3世紀のローマ人の邸宅の「床」を飾っていたもの。
大きさと、目の細かさ、絵の繊細さから言って「エンブレマ」と呼ばれるタイプのものと思われる。「床」とはいえ、現場で直接モルタルにテッセラ(石片)を埋めて絵や模様を描いていくのではなく、工房で予め、机の上でこの形に完成させたものを、そのまま現場へ持ち込み、まるごと埋め込むもの。
・・・う〜ん、ほれぼれ・・・。
何万、いや、何十万といるヴィジターの中でも、これだけ広く、これだけたくさんの展示のあるビエンナーレで、これに見ほれて、しゃがんだまま長々と眺めているのも、たぶん私くらいのものだろう。
神殿や聖堂だけでなく、住居も充実していた古代ローマの建築。国際的な建築展で忘れずに、たったこれだけとはいえ、だがこんなすてきなモザイクが展示されているのは嬉しい。
こちらは14世紀の、教会の床。
Elements of Architecture
Padiglione centrale
Mostra Internazionale di Architettura
fundamentals
7 giu - 23 nov 2014
www.labiennale.org
11 nov 2014
建物が三角屋根なのは、(少なくとも屋根部分が)木造のためでしょうか?そういえば初期の教会も、その前身となるバジリカという広い建物も、屋根は木造な気がします。
(ちなみにヴェネツィアでは中世以降も教会の屋根が木造のところが多いですが)