パルマ国立絵画館、公爵のコレクション |
16世紀末から17世紀初めにかけて、ファルネーゼ家の美術コレクションがローマからパルマへ移され、17世紀中盤にはピロッタ館と呼ばれるこの建物の一室で、賓客らの目を奪っていた。ところが、ファルネーゼ末裔のナポリ国王、ブルボン家のカルロがその大半を1734年、ナポリに持ち去ってしまう。
だが、時をおかず、カルロの弟、フィリッポ公とその妻でフランス国王ルイ15世の娘、ルイーズ・エリザベスが1748年にパルマにやってくると、ここで新たな、啓蒙主義に影響を受けた宮廷文化が花開いた。1752年には美術アカデミーを創立、フィリッポ公のコレクションに、アカデミー学生の優秀作品、さらに寄贈品を加え、公国立美術館が誕生した。
(公式サイト情報を参照)
「劇場空間」から始まるパルマ国立美術館。何年ぶりかに訪れたら、展示が新しくなっていた。
劇場裏は、ほんとに裏空間のような展示、フレスコ画はともかく、彫像の展示はかなり斬新・・・。
廊下状の展示室、中世〜15世紀。全く不勉強なため、無駄なコメントは避けるが、祭壇画はとりわけ、装束の美しいものが多い気がする。この日はたまたま、第一日曜日の無料入館日だったこともあり、地元の方らしき人々がちらほらと、のんびりと絵を鑑賞されている姿が好ましかった。
・・・う〜ん、惚れ惚れ〜・・・
チーマ・ダ・コネリアーノの企画展の展示の向こうにさりげなく、見逃してはならない、レオナルド・ダ・ヴィンチの「ほつれ髪の女性」(写真冒頭)が!
タイルの廊下を抜けて、特別展の続きでもある16世紀のパルマの祭壇画などを見たあとは、広いホールへ。
(続く)
Galleria Nazionale Parma
http://www.parmabeniartistici.beniculturali.it/galleria-nazionale-di-parma/
17 dic 2014