新しいスタイルのおいしいもん処、「ボーネ・ローベ」 |
大学施設に囲まれたエリアにあって、カフェや立ち飲み屋、切り売りのピッツァはあるけれど、ではちょっとおいしいものを食べたい、という場所がなかったサンタ・マルゲリータ広場(Campo Santa Margherita)に、待ちに待ったお店が登場した。
ボーネ・ローベ(Bone Robe)、「おいしいもん」といったところだろうか、そのちょっと庶民的な響きとは裏腹に、出てくるのはみんな、おしゃれで気の利いたものばかり。
お料理はいずれも本格的、プリミ(primi、パスタ類)、セコンディ(secondi、メイン類)のほかに、ポレンタ(polenta)のカテゴリーがあるのが面白い。ポレンタは北イタリア料理ではおなじみ、とうもろこしの粉を大鍋で火にかけてゆっくりと煮込んだもので、とうもろこしの種類により、白と黄色、そしてとろとろのおかゆ状態のものと、いったん固く煮詰めて、四角く切って軽く火であぶったりしたものとあり、前菜からメイン、お肉からお魚とあらゆる場の付け合わせに使われる。ヴェネツィアあたりでは、日本の白いご飯に近い存在といってもいいかもしれない。
もともとは、小麦の採れない地域の貧しい人々が食べるものだったそうで、ポレントーネ(polentone)というと、南イタリアの人が北部の人を指して言う蔑称。シンプルなお料理とはいえ、手間がかかることもあって、今ではどちらかというと、おいしいポレンタを出すかどうかが、レストランの決め手の1つというくらいの位置づけになっている。
中でも、ビアンコペルラ(biancoperla)という種類のとうもろこしは、スローフード協会の「プレシディオ」という保護指定を受けている貴重品。白真珠の名の通り、白く輝くような粒を持つとうもろこしのポレンタは、正真正銘、高級レストランの一級品。
そんなビアンコペルラのあつあつポレンタ、野菜の煮込みをたっぷり乗せたこちら・・・う〜〜〜ん、悶絶・・・。
どれも紙の器に入っているのは、こちらガストロノミア(gastronomia)という店舗形態のため。つまり、お皿やグラスを使ったサーヴィスを行なわず、基本は全てテイクアウト用。その分コストが抑えられるから、その分お値段はかなり良心的。
もちろん、お腹がすいて家(または宿)まで待てない!という人は、その場でいただくこともできる。
メニューは市場での仕入れによって、ほぼ週変わり。
単品のサラダもあるし、ボリュームたっぷりのタルトからブチフールまで、困ったことにデザートのラインナップも充実している。
毎日、お昼前から夜10時ごろまで、途中休憩なしなので、つまりその間ならいつでも、好きなものを食べられるのも魅力。
ハム・サラミ盛り合わせがうれしいオステリア・ビフォーラ(Osteria Bifora)の数軒隣。
http://fumiemve.exblog.jp/10290160/
Bone Robe
Dorsoduro 2919, Campo S. Margherita
https://www.facebook.com/Bonerobe
12 apr 2015
トウモロコシの粒子の細かさによっても食感や調理時間が異なるので最初すこしとまどいましたが。
ポレンタにサワークリーム、チーズ、ミルク・・・もあり得ません!!!目から鱗です・・・
(あっでも山のほうに行くとチーズ入りはあるかも・・・)