生だけじゃない、ハムの楽しみ〜ウディネのマゼにて |
先日までファーイースト映画祭が行われていたウディネ、滞在中の楽しみは、映画やイベントだけでなく、もちろん食も。ウディネは小さな町ながら、その中にいくつも気の利いたおいしいお店があって、映画祭期間中で賑わってはいても激混みということにはならないし、もともとそんなに高くもない上、イベントに乗じてぼったくるどころか、「映画祭に来てるの?」と聞かれて少し割引になったりする。
今回新たに教えてもらったマゼ(Masè)は、ハム&チーズの食材屋さんがテーブルも置いてみました、みたいなお店、ウインドウにずらりとならんだハムやチーズがその場でスライスされて登場する。
ローストビーフにターキー、パンチェッタ(豚のバラ肉の部分の生ハム)、モルタデッラ(いわゆるボローニャ・ハム)、そしてウディネに近い、サン・ダニエーレの生ハム。どれもおいしいのだけど、今回の「発見」は、トリエステコット(Triestecotto)というこちら。
お肉を、パンに包んで火を通したものだそうで、パンと言っても日本語で言うとパンというより乾パンとか甘くないビスケットみたいな生地だと思われるが、ともかくそれにくるまれているから、中がとってもジューシー。
それを1枚1枚、しっかりと、手でスライス。
そこに、クレン(cren)という西洋わさびをたっぷりかけていただくのがおいしい。
ちなみにこのクレン、日本のわさびよりちょっとゆるいくらいにおろしたものは瓶詰めでもあるし、今までもお肉の付け合わせなどで食べたことがあったけど、かなり乾いた状態で、どちらかというと削り節といった感じで削ってかけるのは私も初めてかもしれない。
午後ちょっと小腹がすいたとき、早めに飲みたいとき、軽めに済ませたいときに最適。・・・いやいや、おつまみがおいしいと、お酒が進んじゃって危険?もちろんワインは、赤、白とも地元フリウリ産で、ぜひ。
Masè
Via Mercerie 8, Udine
tel. 0432 505809
13 mag 2015