まさに目が回る!・・・シラクーサの州立考古学博物館 |
ギリシャ神殿を抱き込んだドゥオーモに驚き、海の見えるギリシャ劇場にため息をつき。それだけでも十分に、古代ギリシャ文明の迫力にドキドキなのだが、これまた驚くほどすごいのが州立考古学博物館。
石器・青銅器・・・どころか、恐竜時代から始まる巨大な博物館は、もうそれだけで声も出ぬ迫力。ドーナツ型の廊下の四方八方にそれぞれのセクションの入り口があり、さらにその中は迷路のように展示ケースがぎっしり。方向音痴かつ距離感ゼロな私は、もうどこからどこまでを見たのか見てないのか、見たけど覚えていないのか、中で何度も完全に迷子になり、最後は心身ともにめまいを覚えたほど。
赤像、黒像、幾何学模様から人や動物を描いた壺などの焼き物。「アルカイック・スマイル」を浮かべたクーロス(男性像)やコレー(女性像)。そして、いわゆる「ギリシャ彫刻」とは全く異なる、獅子舞のような顔のメドゥーサの神殿彫刻。
こう見えても、ヴェネツィア大学で一度は、ギリシャ美術も一通りは学んだはずなのだが・・・(いや、正確に言うと、試験が通るまで3回くらい勉強した・・・涙)かろうじて思い出せるのは、そうそう、こんなものがあった、というくらいな自分があまりにも悲しい。ざっとでも覚えていれば、ここの見学はもっともっと有意義なものになったのに、と思うと残念。
たった2日間では全く見きれない、そして見たものすらいまだ消化しきれいていないシラクーサ、また今度機会があることを切に願いつつ、今回はひとまず、これで終了にしたい。
Museo Archeologico Regionale Paolo Orsi Siracusa
http://www.regione.sicilia.it/beniculturali/museopaoloorsi/
14 mar 2016