ヴェローナ、カステルヴェッキオ盗難事件で容疑者逮捕 |
信じがたい事件が起きるかと思うと、(たまには)信じがたい解決を見ることもある。
昨年11月19日、ヴェローナのカステルヴェッキオ美術館から、推定の総額が15,000,000ユーロ以上とされる、貴重な絵画作品17点が盗み出されて世間をあっと言わせたが、その犯行グループ13名(注、コリエレ以外のメディアによると12名)が特定、今日3月15日逮捕された。
コリエレ・デッラ・セーラ紙ヴェネト版のサイトによると、
13名のうち11名がモルドバ人、2名がイタリア人。イタリア人のうち1名は、警備会社から同美術館の警備員として派遣されていた人間で、事件当日、自分のヴァンにキーをつけたままの状態で敷地内に残しておいた。その車が逃走に使われたという。首謀者はその警備員の兄弟の彼女であるモルドヴァ人。
先日訪れた同カステルヴェッキオ美術館。盗難にあった作品は、赤い地にコピーを印刷したパネルが、それぞれ本来あるべき場所に掲げられていた。
肝心の作品はまだ回収されていないとのことで、両手放しで喜ぶのはまだちょっと早いのだが、ともかく一刻も早く、何事もなく作品が発見され、もとに戻されることを祈る。
15 mar 2016
カステルヴェッキオの盗難事件の容疑者が逮捕され、少し安心しました。
盗まれた17点の作品の現状を見るために先月末に行ったのですが、赤字にコピーを貼り付けた無残な状態に暫し呆然としました。
以前よりも格段に警備が厳重となって、私の入館中の殆ど時間が私一人でしたが、各2,3室にいる監視員が私の動きに従ってついてくるので、それが気になって仕方がありませんでした。事件が起きてからの警備強化は後の祭りの感がありますが、やはり、それは必要不可欠でしょうね。
不可思議なのは、17点にドメニコ・ティントレットの作品が含まれていたことでした。他にも素晴らしい作品がある中で、お世辞にも秀作とは言い兼ねるドメニコの作品をわざわざ選んだ理由が分かりません。
作品が無事見つかったとの朗報が早く届くことを切に願ってます。
失礼乍ら初めてコメントさせて頂きました。
よろしくお願い致します。
確かに、ドメニコの作品がなぜ含まれていたのか・・・ご指摘の通り、やや(だいぶ?)質も劣りますよね。私も先日見に行って、クリヴェッリとか残っているのを見て、あら?と思ったりしました。やはり金銭目的(のみ)ではなくて、実ははっきりと好みがあるような・・・
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。