あのサンドイッチのお店、バール・アッラ・トレッタ |

先日、NHK BS「2度目のベネチア」でも紹介されて、なんと日本のお客さまも増えているらしい。
もともとは、ふつうの(どちらかというと地味めな)バールだったと思う。ただちょっと、ヴェネツィア風の、具がいっぱいのサンドイッチの種類が多い、というくらいで。近所の人やとくに近隣の学校に通う学生たち、このあたりで働く人々など地元御用達だったのが、ここ最近、どうやらインターネットの観光・レストラン情報サイトなどで次々紹介されて、なんだか有名になってきているらしい。イタリア国営放送RAI の、軽食グルメ特集でも取り上げられたばかり。
http://www.rainews.it/dl/rainews/media/Mordi-e-fuggi-ci-porta-a-Venezia-bacari-cicheti-e-ombre-52fbdea0-24af-447a-880d-70f3ee28c835.html
最近は、なんと外国人観光客のグループで予約まで入ったりするというので驚いてしまった。

このたくさんのサンドイッチ、毎朝8時半くらいからせっせと用意する。ふつうイタリア人は、朝食にはこういうものを食べないから、主にお昼の時間に間に合うのをめがけて。ものすごい勢いで作って、できた順に並べていくけれど、そんなわけで、だいたい全種類が出揃うのは12時から12時半ごろ。でも、作るそばから、早昼・・・というよりはオヤツ感覚で、さっと入ってきて1つつまんでは帰っていく人、いくつか頼んでテーブルで食べる人、テイクアウェイで持ち帰る人・・・とひっきりなしにお客さんがあって、たくさん用意しているはずのサンドイッチが、片っ端からどんどんなくなっていく。

特別な材料は何も使っていない、と思う。イタリア式で、バターは塗らないけど、かわりにマヨネーズを塗るし、具も、マヨネーズ・ベースのものが多い、「ベジタリアン」サンドだってマヨネーズ入りだから、いろいろと制限のある人にはむかないかもしれない。でもなにしろ、そうやって回転が早いから何よりフレッシュだし、マヨネーズもイタリアのはあまり酸味がなくしつこくもなくて、そう、ともかくシンプルだけれど、やはりおいしい。

で、何がいいって、この職人ぽさがすごくいい。1日合計いくつのサンドイッチを用意するのだろう、ともかく無駄口をほとんどきかずに、じゃんじゃん作っていく様子がすごくいい。いや、多少おしゃべりをしようが、ラジオに合わせて口ずさもうが、手元はしっかり確実にずっと動いている。そのキビキビ感が、気持ちいい。
ずいぶん前に一度紹介しているのだけれど、お店の名前が変わっているので、もう一度記しておこうと思う。
地元御用達のふつうのお店なのに、定休日なしで日曜日も、祝日も開いているのもありがたい。ヴェネツィアで、著名なお店が軒並み夏休みをとっている中、夏休みも交代でとるので無休。クリスマスと、前日のイブだけ、休みをとるそう。

(バゲット・サンドもお気に入り。)

Bar alla Toletta
Dorsoduro 1191 (Calle Toletta)
tel. 041 5200 196
3 ago 2016


