地動説」主張するガリレオの書簡、ロンドンで発見!!! |
ガリレオ・ガリレイが地動説を唱えた手紙が、ロンドンのロイヤル・ソサエティの図書室で見つかったと先日、Nature誌および同誌のサイト上で発表された。
イタリアのANSA通信やレプッブリカ紙などによると、世紀の大発見をしたのは、科学史研究家サルヴァトーレ・リッチャルド氏(40歳)で、8月2日、ほかの目的で訪れていた同図書室でなにげなく、Castelli(カステッリ)という名前でオンライン検索をした。ベネデット・カステッリは、ガリレオの弟子。すると、1613年10月21日付けで彼に宛てたガリレオの書簡なるものが出てきた。
リッチャルド氏はガリレオの出版物に関する研究を行っていたが、この日付のガリレオの手紙はこれまで記録に残されていない。実物の写真を撮影し、恩師でこの分野の専門家であるベルガモ大学のフランコ・ジューディチェ教授、カリアリ大学のミケーレ・カメロータ教授に助力をあおいだところ、ガリレオ本人の自筆であることに間違いないこと、カステッリ宛に1613年12月21日に書かれ、最後にGGと署名されていることが確認された。
ガリレオは7ページにわたるこの手紙の中で、太陽が地球の周りを回っているのではない、と主張。他者の手による写しがいくつか存在しており、そのうちの1通が1615年2月7日に異端審問に送られ、今でもヴァチカンの古文書に保管されているが、オリジナルは消失したものと長く考えられていた。
これまでに確認されている複数の写しでは、内容が修正されている部分があり、たとえば、「聖書の中は欺瞞に満ちている」といった表現が「真実から遠い部分がある」とやわらげられていたりするため、ガリレオ本人がはじめにどう表記していたのがが議論の的だった。
詳細は第一発見者であるリッチャルド氏と両教授により、ロイヤル・ソサエティからNotes and Recordsとして発表される予定。
今日は秋分の日。年に2回、昼と夜が等分されるのは、決して太陽の気まぐれではないことを、今の私たちは知っている。
写真は、nature のサイトより拝借しました。
23 set 2018
なんだか、とてもイギリスらしいなと。手をつけられるものはまずは手元に置いておいて、あとは自分たちでは何もしない。他力本願のイギリス。