「世界一の夕陽」~ギリシャ、サントリーニ島 |
今年の夏休み、といってももはや2カ月近く前のことになってしまったが、ギリシャのサントリーニ島へ行った。ギリシャ自体全く初めて、テッサロニキやアテネなど、いつか行って見たいリストには入っていたものの、イタリア人も大好きな島リゾートは完全にノーチェックだった。
今回のポイントは何よりもまず、ヴェネツィアからのアクセスがよい、つまり飛行機なら直行便で行けるところ。海、山どちらでもいいけど、猛暑ヴェネツィアより過ごしやすく、海ならできれば泳ぎたい。現地での移動に困らないこと。費用はできるだけ抑えめに、そしてもちろん、食事がおいしいこと。
直前の仕事が忙しく、つま先から脳天まであっぷあっぷ・・・どころか、完全に水中に沈んでいた私をよそに、同行する友人が全てリサーチ、予約、全て手配してくれた。ありがたき友よ・・・。
ガイドブックなし、地図なし、事前リサーチ時間なし。言葉は全くわからないけれど、ユーロがそのまま使えるのはありがたい。ま、リゾート地だし、行きゃともかくなんとかなるでしょ!
空港から、おそらくバスなどもあるのだろうけれど、スケジュールギリギリのタイトなヴァカンス、調べる時間も待つ時間ももったいない。そこはタクシーでGO! 乗ってから、目的地が案外遠かったことに気がついて、やっぱり乗ってよかった。島と思って甘く(?)見ていたけど、どうやら案外広いらしい。丘を越え、小山を越え、右、左と時々海を眺めながらようやく着いたそこは、目の前に、正真正銘の夢の楽園が広がっていた。
オタマジャクシのような、恐竜の赤ちゃんのような形の島の北部にある、このイアという町は、「世界一の夕陽」が見られるスポットとして知られているそう。もちろんそれも知らずにいきなり出逢った夕焼け・・・その繊細なただただ息を飲んだ。
そしてこの美しい夕陽が、薄雲がかかったり、雲一つなく晴れた日だったりと、たった数日の間に幾度も表情を変える空の中で、その度にまた新しい顔を見せてくれるのだった・・・。
7 set 2019