「空と鳥ー江波冨士子ガラススケッチー」展、銀座和光にて |
昨年1年間、ヴェネツィアに留学されたガラス作家、江波冨士子さんの個展が、銀座・和光で始まった。
冨士子さんが目にし、肌に感じたヴェネツィアの色や空気が、冨士子さんらしいすてきなガラスで表現されている。「閉じ込めた」というのとは違う、そう、タイトルにあるようにまさに、ガラスを使ったスケッチ、というのが一番しっくりくる。
ヴェネツィアの海と空の色、賑やかにひしめくカラフルな建物、室内の豪華な装飾、全てを覆い尽くす霧、夜空にきらめく星と月、そして何度見ても息を飲む、朝焼けと夕暮れ・・・。そこに今回は新たに、愛らしい鳥たちが加わった。
昨日のオープニングは、予想されていたことだけれど、寒い雨の降る中、朝8時からお待ちになっていた方もあったそう。大作から小さなお猪口まで、どれも一点ものだから一刻も早く見て、お気に入りを手にしたい気持ちはよくわかる。
2015年に、ヴェネツィアの国立東洋美術館で行った、小西潮さんとの二人展「美しのガラス」では、ヴェネツィアというガラスの長い伝統を誇る地で、日本ならではのガラスの美で多くの人を魅了したが、今回は、フジコのスケッチブックを紐解くと、ヴェネツィアの美が次々とあふれてでてくるような、そんな展覧会になっている。
ガラス好きな方も、ヴェネツィア好きな方も、どうぞお見逃しなく。
(写真は潮工房さんのFBより、勝手に拝借しました。)
Il Cielo e gli uccelli. そらと鳥ー江波冨士子ガラススケッチー
2019年11月28日~12月8日
銀座和光6階 和光ホール
https://www.wako.co.jp/exhibitions/641
2015年「美しのガラス」詳細は以下をどうぞ。
https://www.exblog.jp/search/?blogid=990339296&t=0&q=美しのガラス
29 nov 2019