美しいは、おいしい。 |
お料理は見た目じゃない、と思う。
特にイタリア料理なんて、大皿にどーんと盛り付けられたパスタだとか、たっぷりのソースがはみ出ちゃったりしているのがますます食欲をそそる、なんてこともある。逆に、どんなに気取っていたって、ぜ~んぜん、味がしないようなものだって、残念ながらある。
それでも、これだけ美しいお料理はまず見た目で、ドキドキする。
まるでアートのようなお料理の数々がひと皿一皿、いや、ひとくちごとに期待に違わずにおいしい。シャッキリとフレッシュな野菜たち、プリプリのお魚に、ゆっくり煮込んだお肉。大切に育てられた素材たちに、丁寧に刃を入れて、あるいは火を通して、新しい命を与える。人の手から人の手へと伝えられ、手のひらで大きくて咲いた花のようなお料理は、見た目以上に、心にも胃にもしみじみと優しくおいしく、美しい時間をいただきました。
この厳しい一年で、一番お世話になった恩人との貴重なランチは、アマン東京のダイニング、アルヴァにて。総料理長、というよりはやはりシェフという肩書きがもっともしっくりくる平木正和さん、長くイタリアで腕をふるった経験に、忙しい合間をぬって全国各地の生産者さんを直接訪ねて回って選び抜いた素材が加わり「鬼に金棒」というべきか。一段と腕をあげていた。
どうぞこれからも体に気をつけて、ますますすてきな、美しくておいしいお料理を作り続けてくださいね。
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23 dic 2020